スポンサーリンク

包括利益とは何? - トウカイタクミの資産形成
FC2ブログ

包括利益とは何?

初めに

今回は自分の保有株であるマキタ(6586)が決算短信にて包括利益が44%の減益となった影響(利益自体が期待より少なかった事も原因)でストップ安を付けたのだが自分は包括利益についてよく知らなかったので調べた事を書く
IFRS(国際会計基準)では包括利益を出さなくてはいけないのだが単純に上がった下がっただけでは判断出来ないものなので注意して欲しい

包括利益とは?

-------------------------
包括利益とは
資本取引以外による純資産の変動のことである包括利益は、企業の事業活動の成果を示す当期純利益とは異なった概念である。 ... 日本においては、連結財務諸表で包括利益を表示することが求められている。 そのために包括利益計算書(または損益及び包括利益計算書)が用いられる。
wikipediaより
-------------------------
簡単に書きます
包括利益とは当期純利益に資本の増減を足したものだ
特に影響の大きい資本の増減とは主に3つ

・その他有価証券評価差額金……当期に計上された売却損益及び減損損失等となっている
例えば海外に子会社の工場を持っている際に為替が円安に振れれば相対的に工場の土地や設備の価格は上昇し、生産した製品の価値も上昇する

・繰延ヘッジ損益……ヘッジ対象に係る損益が認識されたことなどに伴って当期純利益に含められた金額
例をあげると輸入企業が円高の時に為替予約(その時の為替価格での購入予約)をした際にその後の価格変動があった際に計上する

為替換算調整勘定……子会社に対する持分の減少に伴って取り崩されて当期純利益に含められた金額
これは子会社の株式を売却した売却益となる

以上が包括利益の増減の主な要因だ
他にも細かいのがあるので気になる方は各自調べて欲しい
話を戻すが包括利益とは本業とは関係のない資本の増減を含める事で去年よりも会社の現価格の変動も目に見える形にしましょうというものだ

持っている有価証券の増減や為替のリスクを毎年(半期の場合もある)評価しなおして資本の増減を純利益に足す事で実際に会社の価値の増減が分かるという事だ

マキタの決算短信

実際に決算短信を見てみる↓
マキタ決算短信
makitakessan1.png
makitakessan2.png

ちなみに前回の決算短信では米国基準で決算短信を提出している為いきなり44%(額で約200億)の減益が出てきたというインパクトが大きかったと考えられる
いきなりこんな決算が出てきたから売られてしまったのだろう
しかも包括利益計算書を見ても詳しいことが書いていない
自分も最初見た時なんで200億も減益になったのにちゃんと報告しないんだろうと思ってしまった
ただこれは考え方が間違っていて

今年減益ではなく去年特益があったと考えるべきなのである

去年特別な評価益があっただけで今年は通常運転だったと考えられる
逆に特益が今年特損として計上されなかっただけ良かったとも言える

一応マキタさんに包括利益の内訳についての問い合わせをしたところ回答いただけた
-------------------------
包括利益計算書の「在外営業活動体の換算差額」につきましては、当社海外子会社の
資本金等について、期首為替レートに比べ期末為替レートが変動した場合に為替換算
調整額として計上したものでございます。
当社グループにつきましては生産・販売ともに海外比率が高く、海外子会社が多い
ため、為替変動によって当該項目が大きく上下いたします。

前上期につきましては主にユーロや人民元が期首に比べ円安になり+19,270百万円、
当上期につきましては主にブラジルレアルや人民元が期首に比べ円高になり△1,261
百万円となっており、その差が200億円以上となっております。
 
以上、よろしくお願いいたします。
マキタさんメール回答より
------------------------

つまり前回はユーロや人民元が円安で日本円換算での会社の価値がめっちゃ上がっちゃったんだよ
逆に今回はブラジルレアルや人民元が円高で日本円換算での会社の価値が少し下がっちゃったんだよという事

まとめ

結局の所包括利益は為替が少し動いただけで減益にも増益にもなってしまう
実際の所円安になった場合子会社の価値は上がる、しかし製作したものを日本で売る場合円安だと仕入れ価格が上がってしまうので本業では減益となってしまうかもしれない

結局のところwikiにも書いてあるのだが包括利益は会社にとって制御不可能な部分が多い
なので国際会計基準での会計をする企業にて包括利益の増益と減益に一喜一憂する必要はないと思う
しかし、実際問題マキタの株式は包括利益が44%の減益のインパクトでストップ安を付けてしまった
翌日の株価は大きく戻した事から考えるとインパクトで下げたが純利益が8.4%プラスという事実を織り込んだ結果だろう
もちろん会社の資本は減っているので復活するかどうかは分からない

どちらにせよ今回の件包括利益を出さなければこんなに下がらなかったんじゃないの?っていうのが自分の見解だ

------------------------
経営者にとって制御不可能な現象まで業績に反映されてしまうこと、および新たな情報を開示することに伴うコストが発生すること、そして包括利益が当期純利益よりも有用性が高いという調査結果が少ないことにある[7]。
wikipediaより
------------------------

※この記事は会計の素人が調べた事を書いているだけです。
  間違った事を書いている可能性も多分にあります。
  投資は自己責任でお願いいたします
関連記事

スポンサーリンク

コメント

非公開コメント